「特別講習・検定合格を目指して!」
※ここに記載の通り実行しても必ず合格を保証するものではありません、あくまでも、『どうゆう風に、学科は勉強したら、実技の訓練は、どうしたらいいの?』というような方への参考資料です。ご了承ください。
1.学科編 2.実技編
①教本を読む ①実技マニュアルの熟読
②問題集に取り組む ②社内講習の要請
③事前講習に参加 ③事前講習に参加
④よく間違える問題のみ取り組む ④その場練習
⑤問題集を最初から取り組む ⑤本講習で仕上げ
⑥本講習でまとめ
3.本講習の注意点 4.教本の作り方
①学科試験の解答用紙記入について ①基本編
②忘れ物について ②応用編
③持ち帰り禁止品
④制限時間について
⑤不正行為について
5.特別講習について
検定合格を目指して!
国家試験を合格するための事前取組の方法や、効果的な自主訓練要領についてまとめています。本番一か月前を前提としていますので、現在までの取り組み具合を考慮して、必要な過程から参考にして下さい。
①教本を読む(教本が手に入ったらすぐに!)
-
まずは一読
一通りさらっと読み流す。
アンダーラインを引かない。概要を把握のみ。
※無造作に線を引くと教本が汚くなります。問題集で良く間違うポイント、事前講習問題のポイント、講師の講義ポイントと限定して線引きを行うと、教本の重要ポイントが明確になります。
②問題集に取り組む
- 問題集対策 ―その1―
(一社)全国警備業協会発行「○○警備業務2級 検定模擬試験問題集」を用意します。所属会社から借りるか、㈳長崎県警備業協会から購入して下さい。但し、古いものはダメです。最低でも平成22年以降の改訂版を用意してください。関係法令が改正されているのが理由です。
解答用紙を用意する
問題集に直接○×等の記入は絶対にしてはいけません。
※一度記入したら二度目の時に答えが解ってしまいます。これでは使い捨てと一緒です。
出来れば、別に解答用紙を準備して・・・。
解答は○、×、△で記入する
判断基準は、
○ |
正しいと断定できる場合 |
× |
間違いと断定できる場合 |
△ |
○か×か判断つかない場合 |
問いは五者択一式です。五つの枝から答えを一つだけ選びます。答えは「正しいもの」「妥当なもの」「適切なもの」「誤り」「妥当でないもの」「不適切なもの」と出題により表現が異なります。
「正しいもの」「妥当なもの」「適切なもの」 |
○を探す |
「誤り」「妥当でないもの」「不適切なもの」 |
×を探す |
五つの枝全てに○×△を付けて下さい。自分の知識レベルが解ります。
(サンプル「解答用紙」解答例)
問 1 |
「誤りはどれか」という出題に対し、「①」が×と断定した場合 |
問 2 |
「正しいのはどれか」に対し、「①」が○と断定した場合 |
問 3 |
「正しいのはどれか」に対し、「①」が○と判断したが「②」は△で「解らない」と判断した場合 「①」を答えとする |
問 4 |
「正しいのはどれか」に対し、「①」を答えとする 但し、「誤りはどれか」に対し、「①」か「③」が答えとする |
問 5 |
「誤りはどれか」という出題であれば「①」が答え 「正しいのはどれか」であれば②~④のどれかが答え |
問 6 |
全て△で解らないので「鉛筆ころがし」で判断※ |
問 7 |
○も×も二つ以上あるので「鉛筆ころがし」※ |
試験本番でこのような解答では合格できませんが、まだ事前対策段階では問題ありません。まずはこの記入方法に馴れて下さい。
- 問題集対策 ―その2―
二重否定問題を理解する。
「二重否定問題」とは、そもそも間違っていること、又は否定の意味で記載された問題に対し、「誤りはどれか」という問になっている問題のことを言います。
例えば、以下の問題です。
問 次は、警備業務に該当しないものを挙げたが、誤りはどれか? |
①PTAが児童の安全を守るためボランティアで行う交通誘導。 |
②市から委託を受けプールにおける盗難等の事故の発生を防止する業務 |
「該当しない」=×、「誤りはどれか」=×、つまり、答えは正しい文章(〇)を探すことになります。
これが「二重否定問題」の特徴です。
①PTAが児童の安全を守るためボランティアで行う交通誘導。 |
は、ボランティアで無償ですし、交通誘導は誰でも出来ますから「警備業務に該当しない」=×
②市から委託を受けプールにおける盗難等の事故の発生を防止する業務 |
は、委託を受けて有償で行いますから「認定」が必要。つまり、「警備業務に該当する」=〇(選ぶべき答え)
※注意点は、答えを選んでから問題を見直した時、問の「誤りはどれか」に引っかかり又は勘違いして(×)の枝を選んでしまわないようにすること。
※問題集に「二重否定問題」が有りますから、上の「解答用紙」サンプルを使用し、何度か解いて慣れてください。
-
問題集対策 ―その3―
全200問を解き、「問題集」の巻末にある「解答」で答え合わせを行う。
「解答」の「解説」を見ながら、自分の「正解の理由」、「間違った理由」、「解らなかった根拠」を確認する。
特に、「間違った」「解らなかった」「△をつけた」問題や枝について「教本」で照らし合わせる。
枝の多くは「教本」の抜粋。新たに知った知識部分にアンダーラインを引く。
記入済みの「解答用紙」は絶対に捨てない。
※大事な自己データ。「問題集対策 ―その3―」で活用します。
余裕があれば、「④よく間違える問題のみ取り組む」に進む③事前講習に参加
- 事前講習の学科講義を聴く
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事前講習は本講習(本番)ではできない、試験に特化した講義が聴けます。最近の出題傾向、定番の出題等、教本のどこに書かれているかを含め有意義な内容です。是非、参加しましょう。
事前講習用模擬問題を活用すること!20問・20問
※「正しいものはどれか?」という難しい形式です。本試験は20問中4~5問に対し、18問程度構成されています。
※誤りの枝は、過去の出題傾向を元に作成された中身の濃い問題です。満点が取れるよう何度も復習しましょう。
④よく間違える問題のみ取り組む
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問題集対策 ―その3―
問題集の中でも、「間違った問題」「正解でも一つでも△を付けた問題」だけを徹底して解きましょう。
問題集取り組み回数 |
間違い問題数 |
対応 |
一回目 |
100問 |
100問全ての間違った理由を勉強し、再チャレンジ |
二回目 |
50問 |
50問全ての間違った理由を復習し、再チャレンジ |
三回目 |
20問 |
20問全ての間違った理由を復習し、再チャレンジ |
消去法のように「間違った問題」のみ、「教本」又は「問題集の巻末」を利用して勉強し、再チャレンジして下さい。
間違える問題が20問以下まで来たら、次のステップに移る。
⑤問題集を最初から取り組む
-
もう一度問題集200問全てに挑む
解き終わったら答え合わせをし、次の事項に該当するか確認しましょう。
二回目も一回目と同じく間違った問題がある
※これがあなたの弱点問題です。重点的に復習しましょう。(それでもだめなら、最後は暗記です。)
一回目は正解したが、二回目は間違ってしまった問題がある。
※要注意です。最初に正解したから大丈夫と油断してはいけません。知識が曖昧な証拠です。「教本」「巻末解答」で再確認しましょう。
⑥本講習でまとめ
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いよいよ本番
7時限の講義があります。各講師の話す重点ポイントを良く聴き、頭で理解しましょう。
居眠りせず、講師にかぶりつく姿勢で臨む
※教本を読むだけでは理解できないことも、講師の話方、解説の仕方でより理解が深まります。
実技試験とは、受験される方が2級警備員『国家試験の検定合格警備員』として、その資質、知識が備わっているかを判断される内容です。
文言や、動作等の記憶力・適切な判断能力・資機材の有効活用・警備姿勢等を採点基準としています。
①実技マニュアルの熟読
- 実技マニュアルの入手
先輩警備員や、会社から、実技マニュアルを入手する。
実技の文言を覚える
※各実技には文言(セリフ)があります。セリフを覚えないと演技は進みません。まずは暗記しよう。
-
実技科目は6科目
「実技マニュアル」にて、社の教育担当者及び検定合格者に確認して下さい。
②社内研修の要請
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社内研修
「実技マニュアル」で、文言は覚えられますが、動きに関しては難しいと思います。
実際に動いてみて、まずは、理解して下さい。
社内研修を開催してもらう(遅くとも、試験2~3週間前)
※所属企業により異なりますが、まずは社内研修、検定合格者の方から動作を教えてもらいましょう。
実技事前講習まえには、ある程度実技内容を把握し、実技ができる状態になっていなければ、実技事前講習の内容が理解できません。
実技事前講習が、初めて訓練を受ける場所だと、勘違いしている方が多くいらっしゃいますが、それは旧検定の時期の内容です。
現時点、新検定(平成17年からの検定内容)は、個人差にもよりますが、実技事前講習は、自分が覚えた、実技内容が間違っていないか、どこが不得意なのか等の、確認のための講習会と考えて下さい。
なお、試験の2週間前から、1週間前に実技をある程度でも出来るようになれば、残りの1週間は、ほぼ、学科勉強に集中できるという、大きなメリットがあります。
社内訓練では、実技が、出来るまでやってみましょう。 覚えていない状態で訓練を止めると実施効果がありません。
③事前講習に参加※本番1週間前
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事前講習の実技訓練に参加する
事前講習では、実際の資機材を使用し、講師による模範演技、実技訓練指導を反復して受けることができます。
講師の模範演技を参考に、試験と同じようなかたちで訓練ができます。
動作と文言の関連を、再確認し完全に習得する
実際の資機材の使い方を習得する
④その場練習
事前講習受講後、そのまま本番を迎えると全て忘れてしまいます。実技は反復訓練が習得の要です。
その場練習でイメージトレーニング
※資機材の用意や訓練スペースの確保は困難です。手に持つ小物は代替品を用意し、駆け足、移動は「その場足踏み」で行う。畳半畳あれば演技の練習ができます。
出来れば、再度社内訓練を実施して下さい。
毎日一回は各科目の訓練を行う
※1科目の演技時間は科目により異なりますが、6科目行っても20分程度。湯上りの習慣にしましょう。
基本動作を確実に習得する
※右向け右、左向け左、回れ右等は、ただ向きを変えるだけではダメです。正しい動作で行うことが合格への近道です。必ず上司から指導を受けて下さい。また、基本動作は所属企業により異なります。特別講習では「全国警備業協会方式」で指導しますので、「教本」の中の基本動作手順にて習得して下さい。
※相対動作(二人組)の演技は、同僚、家族、友人に協力を頼みましょう。会社下番時に教育担当者に相手役を頼むのも手です。
⑤本講習で仕上げ
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試験前の大事な時間
本番初日に3科目、二日目午前に3科目の訓練が行われ、ほっとしたのもつかの間、昼前後には実技試験が行われます。
講師のワンポイントアドバイスを聞き逃すな
※集合・個別訓練を通して講師が行うワンポイントアドバイスは、合否を判断する重要な事柄です。「そこさえ直せば大丈夫」的な言葉を聞き逃さないようにしましょう。
訓練後の柔軟体操を忘れずに!
※二日間の講習は体に疲労をためています。実技試験本番中に足がつって動けなくなる人もいます。必ず休憩時間にストレッチを行って下さい。
①学科試験の解答用紙記入について
誤記入による減点、無効があるそうです。以下の点に注意して下さい。
答えは一つだけ、番号に丸をつける
※二つ以上丸をすると無効扱いです。
段違いに記入しないこと
※解らず飛ばした問題によって、記入解答がずれることがあります。飛ばした場合は解答用紙に印を付けましょう。但し、提出時には必ず印を消しましょう。
◎試験用解答用紙記入例
問1 |
正しい記入例 |
答えを③と選んだ場合 |
問2 |
誤った記入例 |
二つに丸を付けてしまった場合 無効扱い |
問3 |
誤った記入例 |
「誤りはどれか」で×を記入した場合 無効扱い |
問4 |
応用記入例 |
答えが解らず保留した場合の印(※) 段違い防止 但し、最後は必ず消す |
問567 |
要確認記入例 |
同じ答えが二つは続いても三つは不自然 もう一度問題内容を確認する |
問20 |
正しい記入例 |
答えは⑤ 問題は全20問 |
②忘れ物について
制帽・教本・時計・鉛筆・消しゴムを忘れないこと
※制帽がない場合はヘルメット可。教本を忘れると話になりません。
※学科試験に携帯は持ち込み禁止。実技試験によっては「現在時間」を問われるものもあります。必ず時計を用意しましょう。
※実技の筆記、学科試験は書いても消せる鉛筆・消しゴムが必要です。
③持ち帰り禁止品
学科問題は持ち帰り禁止
※学科問題の持ち帰りは禁止(失格対象)です。他にも回収義務のある資料があります。メモはノートに取って下さい。
④制限時間について
時間切れは減点対象の可能性大
※実技科目は別記の時間、学科試験は60分です。訓練の時から制限時間を意識しましょう。
⑤不正行為について
不正行為は失格になる
※学科であればカンニング、実技であれば隣の演技を見てから動いたり、きょろきょろしたりし注意しても止めない、さらに、相対演技で相手に動きや言葉を教えると二人とも失格になる場合があります。
以上の事柄を必ず守って本番に臨んで下さい。
「教本の作り方」とは、一目ページを開くと重要ポイント、出題傾向がわかるという代物です。
※学科編を最初から取り組んだ方は、自然と教本が出来上がります。
①基本編
ポイントは、
問題集で良く間違う箇所を教本にアンダーラインを引く
事前講習講義で講師が重要だと示した箇所にアンダーラインを引く
です。
教本を一字一句覚えるのは困難です。ましてや、試験までの日数も限られています。
上記のポイントを実践すると、重要個所が一目で分かるようになります。
②応用編
教本は全て正しい文章で示されていますから、
教本によく間違う「誤り」文章をメモする
さらに、
何度も間違う個所は複数の色で重ね塗りをする
経験上、
アンダーラインは細い蛍光ペンが便利
です。
※太い蛍光ペンは目立つ分、文章が見えにくくなり、重ね塗りも出来ません。細い蛍光ペンだと文章に対し3~4のラインが引けるはずです。
必然的に線の多い箇所は最重要箇所であることが分かります。
私も、試験を受ける前にさらっと教本を読み流しますが、この方法によるアンダーラインは復習に大変役立ちます。
最後に、この資料は福島県の警備会社で
株式会社
エス・ジー・プロ
専務取締役 佐藤貴寛 (警備員特別講習事業センター・技術専門部員講師)
が、ネットにて公開されたものを、許可・快諾をいただき活用させていただいております。
株式会社エス・ジー・プロ ホームページ( http://sgpro.info )